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長いあいだ「飢え」と闘ってきた人類にとって、
まさか、自分の子孫たちが痩せるために苦労するなどとは、
夢にも思ってみなかったことでしょう。

農耕が発達する以前、彼らにとって「飢え」をしのぐすべとは、
狩猟・採取であり、
また、共同体としての子孫をふやすことでもありました。

ゆえに、男女という役割別に、それぞれの目的別に、
脂肪が蓄積される形態も変っていきました。

つまり、“太り方”も、男女では異なります。

また肥満は、糖尿病・心筋梗塞など、様々な生活習慣病を誘発すると
言われています。
では、どういう肥満がいけないのか、様々な病気を引き起こす
“危ない肥満”とはどんなものなのか。

これらについて、考えたいと思います。

危ない内臓脂肪型肥満
ヒトの体の仕組みは、進化の過程と密接な関係があります。中年太りや肥満の原因となる脂肪の蓄積も、長い人類の歴史から見れば、つい最近まで必要不可欠な要素でした。


肥満の形態は、脂肪が蓄積する体の部位から、大きくふたつに分けられています。また、近年の遺伝工学の発達から、新たな分類が登場しています。ここではそれぞれの肥満形態の特質を解説します。


男性の中年太りは、成人病に直結しています。なぜなら、女性の肥満とは異なる、男性特有の脂肪の蓄積形態が、成人病を誘発する物質を作り出しているからです。


動脈硬化とは「血管の老い」と呼ばれ、血管が老廃物で硬化して血液の流れを悪くしたり、詰まらせてしまう症状です。その結果、心筋梗塞などで死亡する患者の多くには、ある一定のパターンが見られます。


一般に会社の健康診断などでは、身長と体重からBMI(体格指数)によって肥満を判定しています。しかし40代になると急激な基礎代謝の低下があるため、体格指数が標準以内でも、実際は肥満であることが多いのです。













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