ビタミンCとキャプテン・クック
「明日は未知」 の今日
現在では、
ビタミンCの欠乏が、壊血病の原因である。
ということが分かっています。

しかも、
3ヶ月から12ヶ月もの長期間、ビタミンCを摂取しない。
という高度の欠乏症でなければ、その症状は現われないそうです。

こう言うと、ついつい、私たちは、
「なんで、昔はそんな事に気がつかなかったのだろう。」
などと、思いがちです。

けれども科学の発見は、
「発見されなければ、存在していないのと同じ。」
なのであり、私たちもまた、
「あした発見されるかもしれない、未知の今日を生きている。」
という点で、何ら変わりは無いのです。

2005年9月現在、「アスベスト問題」など、顕著な例です。

18世紀ごろ、キャプテン・クック以前まで、壊血病の予防とは、
「踊りを踊る」、「ワインやビールを水割りで飲む」、「お酢で、船を拭く」
といったものや、
「カラシの葉」や「玉ねぎ」が治療に効果がある。
などとされていて、
実際、水夫たちは、このように教え込まれていたのでした。

また、ジェームズ・リンドがレモンなどで、臨床実験を行った際も、
比較したのは、病院の医師が処方した“練り薬”だったのですが、
これも、「蜂蜜シロップ」に過ぎなかったのでした。


当時はキャプテン・クック自身も、
「なぜ、野菜や柑橘類が、壊血病予防になるのか?」
という、明確な理由は知らなかったはずです。
(「ビタミンCの発見」は、その152年後、1920年なので。)

にも関わらず、彼は、実験にもとづいたリンドの学説を信じて、
当時の常識や、迷信まがいの情報に踊らされることなく、
みずから踊って見せたのでした。


高度情報化社会、といわれる現代です。

あなたはちゃんと、自分の足で踊っていますか?













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