ビタミンCとキャプテン・クック
出た! サプリメント1号!
イギリス海軍医であった、ジェームズ・リンド(1716年-1794年)は、
高級船員が比較的「壊血病」にかかりにくいことから、
その食べ物に着目しました。

1747年5月20日、ソールズベリ号に乗船して海上に出たリンドは、
船内で壊血病患者に様々な食事をあたえ、
いわば、臨床実験を敢行しました。

その結果、
「野菜や果物などの食物が、壊血病の治療に有効。」
だと分かったリンドは、内科医協会に報告しましたが、
これは無視され、海軍への提言も却下されてしまいました。

これをクックがどう思っていたのか、
リンドと知り合いだったのか、
お友だちだったのか、風邪をひいてお世話になったお医者さんだったのか、
...(^^;)
歴史には残っていませんが、
同じイギリス海軍に属するものとして、知っていたはずです。

なぜなら、
それから21年後、クックは初めての世界周航で、
全ての船員にあるものを、強制的に食べさせた、からです。

その徹底ぶりはすさまじく、
食べなかった者に、ムチ打ちの罰まであたえて、
無理やり食べさせたそうです。

そのあるものとは、
塩漬け発酵キャベツ(ザワークラウト)や、レモンなどの柑橘類。
でした。

これこそ歴史上初めての、
足りない栄養素を、意識して補う、Supplement(サプリメント)。
だったのです。

その結果、クックは3年にわたる長期航海で、
「壊血病」による死者を出さない、という快挙を成し遂げました。


それから更に24年も経った、1795年になってやっと、
イギリス海軍は、船員全員に、レモンジュースを飲むことを義務付けたのでした。

ちなみにこの頃にはもう、
レモンジュースは「壊血病の特効薬」として知られていましたが、
「病気の治療」のためではなく、「予防」として飲む、
ということが、当時としては画期的な出来事だったのでした。

その後、
このレモンジュースは値段の安い、ライムジュースにとって変わられ、
今でもイギリス水兵を“limey(ライミー)”と呼ぶのは、
壊血病予防ために、ライムジュースを飲む、
という海軍の規則から来ています。



(さて、ここで、なぞなぞです。1747年のリンドの海軍提言は、クックが「費用がかかりすぎる。」と、反対にしたから、却下された。という、一説があります。後にリンドの学説をクックは実行しているので、これは謎です。1768年、クックの初航海まで、21年の時間があるので、その間にクックの考えを変える何かがあったのでしょうか?誰か知っていたら、教えて下さい。...(^^;) → 教えてやる )













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